教習所で自動車運転免許を取得する

自動車教習所風景

多くの人が取得している運転免許ですが、免許を取るには所定の試験に合格しなければなりません。海外で運転経験がある場合等を除き、日本の運転免許を取得しようとしている人のほとんどは教習所に通うことになるでしょう。教習所を通じた免許取得の一連の流れを過不足なく確認することで、免許取得に関する不安を取り除いていきましょう。

まずは教習所を決めよう

教習所のコース風景運転免許を取得するということそのものが目的だという人はあまり多くないでしょう。すなわち、自動車を運転できるようになるのは就職のためだったり、趣味のためだったり様々な目的のためであり、免許の取得はその手段でしかないということです。そのため、まずは自分の目的に合った免許の種類を選びましょう。

就職活動を見越しての取得ならマニュアル車も運転できる普通自動車免許が適しています。企業によっては営業車がマニュアル車の可能性もありますので、もしものことを考えたらマニュアル車も運転できるに越したことはありません。

反対に、近場のドライブにしか使わなかったり、単に身分証明書代わりに使いたいだけだったらAT限定の普通自動車免許で十分です。AT限定の場合は、取得までの時間が短縮され、その分料金も3万円程度安くなります。

その他には、バイクに乗りたい方は普通自動車免許ではなくて、二輪の免許を取得する必要がありますので、最寄りの教習所が二輪車講習を開講しているのか確認を忘れないようにしましょう。住んでいる地域によっては、最寄りの教習所が複数ある場合もあります。その際には、インターネットや知人を通して評判を集めるといいでしょう。

無料の送迎バスを運行している教習所もありますし、ショッピングセンターの屋上に練習コースを設けている教習所も存在します。同じ地域であればそこまで値段に差はつかないことが多いので、各サービスや自宅からの通学手段等のライフスタイルに合わせて教習所を選択しましょう

授業はどのように進んでいくの?

座学を受ける学生教習所の授業は大きく分けて「技能」と「座学」の二つがあります。技能は、運転の実習のことを指します。技能で使う自動車は助手席にもブレーキがついているため、危険な運転をしてしまいそうになった場合でも、教官が止めてくれるので安心です。

自動車というのはアクセルを踏めば勝手に進むイメージがありますが、その状態に持っていくには座席とミラーの位置を調整し、シートベルトを締め、エンジンを入れ、そして最後に周囲の安全確認をして初めてアクセルを踏み前に進むことができます。すなわち、技能の授業というのは単に運転技術のみを教える場ではなく「安全に」運転する心得を教えてくれる場なのです

座学では、学校の授業のように教室でテキストに沿って道路標識や運転マナーといった知識を学んでいきます。道路標識には似たようなものが多く、意味を取り違えると罰金の対象になってしまったり、最悪の場合命に関わる事故を起こしてしまったりすることもあります。また、ライトの取り扱いなどのマナー面は、もし守れていないと公道に出たときに他のドライバーとトラブルに発展してしまう恐れがあります。

公道でのトラブルが原因で事故に発展することも十分に考えられますので、座学だからといって気を抜かず集中して取り組む必要があります。このような技能と座学が、さらに第一段階・第二段階と二つのステージに分かれて教習は進められていきます。

第一段階では何をするの?

教習所内で練習第一段階の技能では、公道に出ずに教習所内に設けられた練習コースを使って基本的な運転スキルを身につけます。初めの数時間は、ハンドル操作に慣れるためにコースをグルグル走り回るだけですが、徐々に信号での右折や踏切の通過といった現実に即した運転をするようになっていきます。

第一段階で苦戦する人が多いのがS字カーブとクランクなのではないでしょうか。S字もクランクも細い道で脱輪しないようにハンドル操作をする必要があるので、車体の位置感覚をあまり掴めていないと苦手意識を持ってしまうかもしれません。そういった場合でも教官が自分の経験を踏まえてアドバイスをくれるので、どうしてもできないことがあったら教官にアドバイスを求める癖を第一段階のうちにつけておきましょう

第一段階の座学では、基本的な道路標識の知識等を身につけていきます。特別注意することはありませんが、免許を取得するには筆記試験も突破する必要があるので、集中して授業を受けるようにしましょう。

 

第二段階では何をするの?

第一段階の次の第二段階の大きな特徴は、技能実習において公道に出るということです。もちろん、教習に使う自動車の助手席にはブレーキが付いているので本当に危険なときは教官が対処してくれます。しかしながら、公道では予想外のことが多々起こりますので一瞬でも油断をしてはいけません

例えば、悪天候で視界が良くない日は、傘をさしたままふらつきながら運転する自転車が車道を走っている場合があります。一般的な考え方だと事故の際は自転車側が100%悪いように思われるようなケースでも、自動車の運転者が注意不足で責任を追及されることも多いです。このように、公道では教習所内以上に集中して運転する必要があります

また、第二段階では一般道路だけでなく高速道路での実習も行われます。高速道路では、ブレーキを踏むこと自体が危険につながってしまうため、助手席の教官がブレーキを踏むことができません。高速道路特有のハンドル操作等はしっかり教えられるので、教官の指導を素直に受け入れて実習に臨みましょう。

第二段階の座学は、第一段階とは大きく変わりませんが、取り扱う内容が難しくなります。筆記試験を通過するために、こちらも気を抜かないで取り組むのが良いでしょう。

試験のタイミングは?

一次試験を受ける最終的に免許を取得するまでの間に試験が複数回あります。まずは、第一段階の技能試験です。第一段階では教習所内のコースを教官のアドバイスなしで走ります。減点方式で採点され、基準点を下回った時点で不合格となります。

次に行われるのが第一段階の筆記試験です。こちらは座学の内容を確認するものとなっており、平易な内容です。しかしながら基準点は高めなので、対策は抜かりなく行いましょう。

第一段階の技能試験と筆記試験を通過すると第二段階の教習になります。第二段階の教習をすべて終えると、第二段階の技能試験を受けることができます。

第二段階の技能試験は公道で行われ、第一段階の技能試験と同様に減点方式で採点されます。この技能試験に合格すると教習所は卒業となります。最後に、最寄りの免許センターで筆記試験を受け、それに合格すると免許が交付されます。

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教習所で様々なことを教わろう

運転免許を取るにあたって、教習所では様々なことを教えてくれるでしょう。技能が思ったように進まなかったり、座学の知識を覚えていられなかったりと、免許を取得するまでに困難は多いかもしれません。

ですが、一度合格して免許の更新さえ怠らなければ運転技能は一生有効なスキルとなります。運転のプロである教官に、運転に関わる幅広い知識を教えてもらいましょう。